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展示レポート- Vol.3 – 祈りの一筆書き –

12月に入り、すっかり年末モードですね。編集部だよりの「展示レポート」では、しりあがり寿先生が10月末から11月にかけて開催したアート展の模様をお知らせします。

これやんにもたくさんの作品を出品している、しりあがり寿先生の展示「十五羅漢s」にお邪魔しました。会場は東京・京橋にあるart space kimura ASK?は、しりあがり先生がはじめてアート展を行った場所で、全国を巡回した「回・転・展」もここからはじまったそうです。

会場に入ると、少し暗めの照明のなかに15の作品が浮き上がっていました。墨だけを用いてシンプルに描かれているのは祈る人でした。

「今の世の中を見ていると、しょうもないなって感じることもあって。それを全部消去していったら、残るのは“祈り”なんじゃないかなと。で、祈りと言ったらお坊さん、お坊さんといえば羅漢。でも、五百体も描けないからとりあえず五を付けたいと思って、十五羅漢になりました」

筆や刷毛を用いて描かれた作品は、力強い一筆書きから薄墨での繊細なタッチまで、豊かな線の表現力に引きこまれます。一通り見終わるとファイルの図録が置かれていて、展示されていないたくさんの作品も見ることができました。「ここに飾っているのはオールスターなんですよ」と、しりあがり先生。選りすぐりで展示されていた15の作品は、本当に迫力満点でした。

 

しりあがり寿先生のこれやん取り扱い作品はコチラより

 

 

 

「十五羅漢s」

会場:art space kimura ASK?

会期:2024年10月28日(月)~11月16日(土)

 

文:これやん編集部(取材日:2024年11月16日)

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