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展示レポート Vol.4 – 光と影で表現する花の生命力 –

今週の展示レポートではつい先日に終幕した、木村佳代子先生の個展をお届けします。

花を“肖像画”として描く現代アーティストの木村佳代子先生の個展にお邪魔しました。1年間をかけて準備したという今回の個展、会場の「ギャルリーためなが」に飾られた、たくさんの作品に圧倒されました。

「取材できる花しか描かない」という木村先生の作品から感じられる花々の臨場感。大きいサイズで描かれていながらも、実寸大の花を観ているかのような緻密さを感じました。展示会場では木村先生の作品とコラボレーションした香水が置かれ、香りとともに作品を見ると、描かれた花がまるで生きているかのようでした。

これやんに出品していただいた頃の作品とは画材が変わり、現在は油彩を用いている木村先生。油彩らしい色彩で写実的かつドラマチックに花を描いています。背景も多彩な描写もそう感じる一因であるようにも感じました。

「油彩になってからは彩度の高さや色の美しさを生かして、光の色や表現を意識して描くようになりました」

木村先生が言うように、光と影の表現がとても印象的で、花自体がまるで発光しているように表現された作品もありました。光の表現の違いによって、客観的に感じたり神秘的に感じたりと、受け取る側の感情が変化し、木村先生の作品表現の奥深さを感じることができました。

 

「VIS VIVA  FLORA」

会期:2024年11月9日~12月8日

会場:ギャルリーためなが

 

取材:これやん編集部(2024年11月16日)

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