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編集部だよりVol.5 【展示レポート】- 鮮やかなグラデーション –

デザイナー的な視点を持ったユニークな画風で活躍する、堤岳彦先生の個展「HORIZON」が東京・新橋のSeta Galleryにて開催されました。今回はその模様をお伝えします。

モチーフを簡略化して、絵の具を飛ばす技法=スパッタリングで絶妙なグラデーションを創り出す堤先生。今回の展示では以前、これやんにも出品いただいたスイーツに加えて、タコや水平線をモチーフにした作品が展示されていました。ちなみにこれらのモチーフは堤先生の代表的なものとのこと。

タコと認識できるギリギリのラインを攻めたり、いろんな色調があったりもして、グラフィカルな印象に加えてタコの多様性が感じられました。

「今のグラフィカルでそぎ落とした表現をはじめた頃のモチーフがタコでした。タコは目だけじゃなくて吸盤も丸いので、丸だけで表現できるんじゃないかって思ったんですよね。カタチが定まらない生き物だし、環境によって色も変化するので、アレンジしやすいです」

ギャラリーの2階には個展タイトルにもなった水平線の作品が展示されていました。朝焼けや月夜といった自然が織りなす微妙な色のコントラストやグラデーションを見事に表現した、とても美しい作品群でした。

「色の粒を重ね合わせて作っているのですが、“曙光”という日の光を表現した作品だと、明るい部分の発色を鮮やかなままキープしながら描く必要がありました。筆で絵の具を混ぜていくと濁りが出るのですが、絵の具を飛ばす僕の技法は色が掛け合わさることで別の色が出てくるので、鮮やかな色をキープしやすいのかなと思います」

「HORIZON」

会期:2024年11月21日(木)~11月30日(土)

会場:Seta Gallery

 

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