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編集部だよりVol.10【展示レポート】松本優月先生 – 色彩豊かな動物画 –

美術団体・光風会する所属する注目の若手アーティスト、松本優月先生の個展が上野松坂屋美術画廊にて開催されていたので、お伺いしました。

先日の第111回光風会展にて「SOMPO美術館賞」を受賞した松本先生。繊細な毛並みの表現とドラマチックな画風で描かれた動物画がたくさん展示されていて、100号という大きな作品は以前に光風展で受賞した作品もありました。毛並みの美しい動物だけでなく鳥類からテントウムシまで、それぞれが松本先生らしい色使いで表現されています。

「この個展では色に着目し、写真には写らない動物が持つオーラのようなものを描きたいと思っていました」

松本先生はまず白で毛並みを描いたあとで色を乗せていくことで透明感や奥行きを作。っていくとのこと。『火の鳥』のモチーフにもなったヘビクイワシの作品を見ると、その工程がよく分かりました。羽根が虹色に輝いているようでした。DMにも使用したホワイトタイガーの作品も本来ならモノトーンの色調のなかにピンクを使っていたり、目の透明感や輝きに松本先生らしさを感じました。また、繊細に描かれた動物に加えて、絵の具の垂らす筆跡があるのも松本先生の特徴です。

「毛並みの表現には意図があり、それによって少し人工的に印象になってしまいます。私が描いているのは自然の中で生きる動物なので、そこに偶然性を加味したくて描いたあとに上から絵の具を垂らしたりして崩しています」

今後はよりさまざまな質感を生み出すために絵具の素材なども追求していきたいという松本先生、今後どんな作品を見せてくれるのか楽しみになる展示でした。

「松本優月展 sparkle-生命の色-」

会期:2025423日(水)~2025429日(祝)

会場:松坂屋上野店7階アートギャラリー

 

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文:これやん編集部(2025年4月28日)

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