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編集部だより Vol.16【展示レポート】中西麻莉子先生 – 普遍的な家族とのストーリー –

日本画材で日本女性の美しさを表現するアーティスト、中西麻莉子先生。東京の新生堂にて開催された個展の模様をお伝えします。

 今回の個展タイトルである「The Garden」について中西先生にお話を聞きました。

 「Garden(庭)という言葉は私にとって、気に入っている植物を愛情をかけて育てるというイメージがあり、それ(植物)を作品に置き換えてみました。これまで私が作品のなかで愛情をかけて大切にしてきたのはお着物や伝統芸能の文化ですが、今回は一個人として育んできた家族との思い出や風景を表現しました」

 ここで描かれているオートバイやテディベア、ミニカー、花は家族との思い出の品々。「こういったモチーフを描いたのは初めてでした」という中西先生。花のモチーフも普段の日本の花ではなく、洋花を描いていました。

 中西先生と言えば和装の女性ですが、今回は和装でも異なるシチュエーションに加えて、初めて洋服を着た女性の作品を観ることもできました。

 「お着物と洋服のいずれの作品も私の妹をモチーフにしていますが、洋服は妹が普段着ている服をそのまま描きました。日本画材でデニムを描くのは初めてでしたが、思っていたよりも質感を表現できたので楽しかったです。和装の作品は浴衣の帯をまだ締めずに椅子でリラックスしている妹を描いています。こういう情景のほうが私にとっては日常的な風景なんです」

 普段よりもプライベートなシーンを切り取り、日本画で表現した今回の中西先生の個展。先生にとって今回は10回目となる個展でしたが、良い意味で少し力の抜けた雰囲気もあって、新たな魅力を感じることができました。最後に家族にフォーカスした理由を語ってもらいました。

 「こういったテーマで描いたのは、より個人的なことのほうが普遍性があると感じたことがきっかけでした。そこからもっと自分のなかを見せてもいいのかなと思い、家族と自分にまつわるモチーフを描いてみました」

 

「The Garden」
会期:東京:2025年9月26日(金)~10月10日(金)
会場:新生堂

 

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文・写真:これやん編集部(2025年10月5日)

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