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「いんすぴ」これやん展を開催するにあたって

2020年2月17日から3月24日まで、パークホテル東京Corridor Gallery34にて開催する「いんすぴ」これやん展。これやんにとって初となる展示企画を着想するに至った経緯から、展示コンセプトについて、主宰者・倉本の思いを掲載します。

これやん展

アートサイト「これやん」。
「これやん」はインターネットのウェブサイトで現代アートのアーティストを私、倉本美津留が紹介し、作品を販売するサイトだ。

「これやん」のよみもののコーナーで、パークホテル東京のアートプロジェクト・ディレクターの藤川欣智氏と対談し、アートに対しての感覚がとても近く、意気投合した。その時に、何か面白い企画をぜひパークホテル東京でやってみたいと思い、私は前から考えていた、これやんのアーティストの作品を実際に展示することと、テーマを統一し、海外の人たちに向けて展示をするといった内容の企画を、藤川氏に提案した。すると、幸せなことに藤川氏も興味をもってくれ、これやん展を開催するはこびとなった。

パークホテル東京で展示をするのだから、テーマは重要な要素だ。
藤川氏によると、パークホテル東京の宿泊客の8割は外国人。
しかもアーティストが手掛けている部屋への宿泊を希望する人が多いのだから、アートに興味のある人たちがほとんどだ。
となると…
日本の文化を少しでも知ってもらいたい。

文化といえば、やっぱり言葉。
私の仕事は放送作家ゆえに、言葉の仕事といっても語弊はない。

では、外国人に伝えたい言葉(文化)とはなにか。

そもそも
言葉の意味は
ひとつの意味だけではない

言葉の意味はもっともっと深い。
言葉は立体でもある。

日常の生活において
「生きている言葉」と
「生まれてくる言葉」と
「散りゆく言葉」と。

言葉は時間の流れにも敏感だ。

そんな言葉と「これやん」に参加している現代アーティストがコラボレーションしたらどうなるだろう?

言葉から受け取るインスピレーションで、作品を作ってもらうのはどうだろうか。

60人のアーティストのインスピレーション。

インスピレーションとは「直感からのひらめき」「瞬間的に浮かぶ思いつき」である。

アーティストと鑑賞者は、同じ直感を共有できるのか?
年齢、性別なども関係なく、言葉と作品を結びつけることはできるのか?

そんな疑問から日本の古典的カードゲーム、カルタのような
「絵合わせ」の直感的楽しさを味わいたいと思った。

そして

「いんすぴ」というテーマで展示をしたいと考えた。

60の未来に伝えたい言葉を選び、60人の現代アーティストにそれぞれの表現方法で作品を手がけてもらおう。

出来上がった作品と言葉を展示する。

展示を見た人たちは同じように感じるのだろうか?

まさに答え合わせは、見た人にしかできない。

そんな楽しい展示だから
僕はそれこそワクワクしている。

この企画を受け入れてくださったアーティストのみなさんとパークホテルのみなさんに感謝している。

ありがとう。

倉本美津留

※次回のよみものでは「いんすぴ」これやん展の参加アーティストとそれぞれに割り振られたことばを紹介します!

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