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針に糸が通らない

イワミズアサコ

作品概要

制作年
2020年
使用素材
布(シルク、ウール等)、スチレンボード、木製パネル
サイズ
310mm(幅)×310mm(高さ)×25mm(奥行き)
販売価格¥38,500(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

キメコミアートを提唱するイワミズアサコさんがこれやんに初登場! 木目込み人形などで用いられる日本の伝統的な手法に加えて浮世絵のモチーフ、そこにさまざまなファッション廃材を用いることで、作品に背景やストーリーを持たせています。元ファッションデザイナーらしいポップなカラーリング、インパクトのある生地の使い方など、イワミズさんの個性を生かした作品には、どれも説得力がありますね。
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STORY

倉本:イワミズさんの作品の技法は木目込みですよね。

イワミズ:はい、日本の伝統的な技法の木目(きめ)込み人形からインスピレーションを受けました。ファッションとアートを組み合わせた作品を作れないかと、長年考えていて、ちょうど4年前のお正月に家でそれを見つけました。たまたま家にあった発砲スチロールの板に絵を描き、切り込みを入れて、着なくなった古着のデニムを試しに布を押し込んでみたら、それがすごく気持ち良くて。“これだ!”ってなりました。それが今の作家活動のはじまりです。

倉本:作家活動へと至った背景について教えてください。

イワミズ:以前はファッション・デザイナーとして働いていましたが、ファストファッションが登場したことで、一所懸命に物作りをすることで生まれる優れたデザインや品質を持った良いモノが評価されない風潮が生まれ、ファッションの世界に限界を感じました。もともと幼い頃から画が好きだったこともあって、“これからはアートだ!”と発起して、仕事をやめてスケッチブックを片手にニューヨークへ短期留学で行きました。そのときにニューヨークで画家として暮らすことの厳しい現実を知り、東京で成功するしかないと思い、日本へ戻ってきました。

倉本:それで木目込みを発見したと。

イワミズ:はい、木目込みに出会ったことで、自分が生きてきた過程が作品に反映されるようになったと思っています。まさに自分の人生の点と線が合わさったというか。それからはファッション業界の友達に余った布を送ってもらい、木目込みの作品を作るようになっていきました。作るうちに衣料の廃材の多さを知るようになり、今は作品を作りながら、そういった社会的な問題も表現できればと思っています。

倉本:そこで浮世絵をモチーフにしているのはどんな理由ですか?

イワミズ:わたしにとってのジャポニズムというか、浮世絵が表現していた江戸時代の文化の様に、私が生きている“今”を作品を通して伝えたいという思いがあり、そういう意味を込めて浮世絵をモチーフにしています。浮世絵はわたしもすごく好きだし、見てもらえる人にとっても分かりやすいから、自分の意図を伝えやすいと思っています。

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