「いき（粋）」っていうとパッと思い浮かぶのが江戸とかなんですが、いろいろと調べると心得とかケジメ、しっかりやるみたいな意味もあるというのがわかりました。そこでお魚をきれいに食べるというのを昔読んだ本から思い出し、自分の好きな魚でもある秋刀魚でやってみました。
文字が立体化し、崩れているのは、近年取り組んでいる表現です。モチーフの存在していた記録で文字が連なっていたり、忘れる、失うことにより記憶が薄れる・朽ちていくイメージで、色を白にして命が尽きている感じを出しています。
立体作品ですが、壁にかけることで絵画のように見ることもできます。ぱっと見はお魚なんですけど、文字が連なっているところでその魚が生きた記録や感謝などを思って、作品を観ていただきたいです。