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ご飯付きカレー皿

福本歩

作品概要

制作年
2019年
使用素材
磁土
サイズ
230mm(φ)×80mm(高さ)
特筆事項
桐箱付き
販売価格¥30,000(+税)
販売応募期間:2019年9月1日〜10月1日まで

倉本美津留のこれやんコメント

「第20回岡本太郎現代芸術賞」入選経験を持つ福本さんは、オリジナル陶器ブランド“フクモ陶器”にて、ユーモアたっぷりの刺激的な作品を生み出しています。「ご飯付きカレー皿」は、まさに見たことのないようなお皿であり、福本さんのアーティスト活動の出発点ともなった作品です。カレーのルーをかけるだけでカレーライスが見えるけど実際にはルー入れという、見ているほうがつっこみたくなる、シンプルながらに力強いコンセプトを保ったお皿です。
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STORY

倉本:福本さんが作る“フクモ陶器”の作品は、笑いを含んだアート作品であることが魅力だと思っています。そういった作風へと至った道筋はどのようなものでしたか?

福本:そもそもはご飯付きカレー皿を大学の課題で作ったのが最初でした。大学が多摩美術大学でしたが、オーソドックスな器を作ることはまったく教えてくれなくて、彫刻的な謎のオブジェを作っていました(笑)。今の自分とはあまりにもかけ離れていたのですが、間島領一先生に“素材はなんでもよいから人を笑わせるものを作りなさい”という課題制作があったんです。先生に“人を怒らせたり喜ばせたりするのは簡単だが、笑わせるのが一番難しいからそれをやりなさい”と言われ、考えた末にできたのがカレー皿でした。それで焼き物でこういうことができることにも気がつけました。もうひとつ間島先生が“人間が作品に絡んだほうが面白さも生まれる”おっしゃっていて、それもふまえても器という表現は向いているなと。

倉本:他の人の反応はどうでしたか?

福本:やっぱりみんな笑ってくれましたね。頭をなぐられたような気持ちになるとか、ショックだって言われたこともよくあります。

倉本:確かに福本さんの作品にはショックを感じます。作品に書いてある文字も笑わせてくれますよね。

福本:茶碗って“銘”といって、名前がついていたりしますが、それ自体がおもしろいですよね。人間がなんで茶碗に名前付けているんだって(笑)。それで私も名前つけてやろうと思って、いい熟語は普段からストックしています。

倉本:笑いというユーモアの部分では何かから影響を受けたりはしましたか?

福本:小学校のときに年の離れた姉が吉田戦車の漫画を持っていて、そのときはまだ小学生だったのでシュールすぎてよく分からなかったんですけど、姉が面白いっていうので読んでいたら、だんだんと面白さがわかるようになってきて、その早すぎた吉田戦車体験が今に生きているんじゃないかと、思います。

倉本:確かに、笑いの構造で言うと福本さんの作品は“ボケ”の状態ですよね、だから鑑賞者が突っ込まざるを得ないというか。吉田戦車の漫画も同じでつっこみがあまりなくてシュールなまま話が進んでいくという、その感覚が作品にもありますよね。福本さんが作っている陶芸作品は、どういうところから発想を得ているのですか?

福本:私はいんちきな骨董品や偽の土産物を作ったりしていますが、古い骨董品や中国の陶器が好きで、見ていると何だかバカらしいものがいっぱいあるんです。そういうのみると“ややっ”と思い、私も作ってみたくなります。焼き物の何が面白いのかというと、それを作った人と使っている人……つまり人間が面白いんですよね。でも、陶器は保つけど人は死んでしまうので、陶器だけがその痕跡として残る、それがおもしろいなと思います。

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