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陽の枝

香川大介Daisuke Kagawa

作品概要

制作年
2021年
素材
木製パネル、吉祥麻紙(自立型)、胡粉、墨、アクリル絵具
サイズ
218mm(幅)×318mm(高さ)×15mm(奥行き)
販売価格¥88,000(税込み)

これやんの作品コメント

立体から平面まで一貫して細密な世界を描く香川大介さん。この作品は「明けの陽」という展示で太陽にまつわるモチーフを描いたうちの一枚です。インスピレーションで筆を進めながら絵柄を生み出していくのが香川さんのスタイル。メインの画材である墨で描きつつもワンポイントで色彩を用いているのがこの作品の特徴です。
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STORY

これやん:現在は工房・アトリエを構えて活動していますが、どういった経緯でそうなったのですか?

香川:子供の頃から物作りがとにかく好きでした。実家が建具屋で木の端材を使って何かを作って遊んでいました。小学校から高校生までずっとバレーボールをやっていてプロ選手を目指していましたが、高校2年生で現実に気づきバレーボール以外の進路を考えたときに、自分は絵を描くことが好きだったので卒業後に上京しました。それからはずっと画を描いては展覧会をして、ということを続けています。

これやん:画を描きはじめた頃はどんな画風でしたか?

香川:子供の頃から細かい作業が好きだったので、細かい絵柄を描いていました。何かを見て描くというよりも、何も考えずに描くことが多かったです。まず全体を描きその後に肉付けしていく感じです。筆を動かすうちに面白いものが生まれ、それをもとに描き足していきます。

これやん:本当に細密ですね。香川さんとはパークホテル東京のロビー初めて会いましたが、そのときは画を描いている最中で、緻密でパワーのいる作品をすごいスピードで描きすすめているのを見て、驚きました。

香川:大きめの作品でも3時間程度で全体を描いて肉付けしていくので、描くのは早いと思います。

これやん:独学で画を学んでいますが、絵を描く技術はどのようにして体得しましたか?

香川: 22歳から24歳まで、絵の収入だけで日本を歩いて縦断する旅をして、それが武者修行になりました。沖縄の波照間島から北海道まで行きました。路上で作品を売りましたが、最初は全然売れませんでした。旅の途中でいただいた墨を使って、当時流行っていた入墨Tシャツを作ったら、売れるようになりました。そうして路上で販売するうちに行く先々で知り合いができて、壁画を描いたりしてまとまった旅費を得ていました。その時の影響で今でも一番よく使う画材は墨です。季節を表現する展示をしていた時は、季節の植物の色を使って描いたりもしました。遊んでみると意外といい色が出ましたね。