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Felis

石野平四郎

作品概要

制作年
2019年
使用素材
金属、石粉粘土、アクリル塗料、合成漆
サイズ
370mm(幅)×550mm(高さ)×250mm(奥行き)
販売価格¥420,000(+税)
販売応募期間:2019年11月8日〜12月8日まで

倉本美津留のこれやんコメント

SF映画のような近未来感と現代芸術がミックスされた立体造形作家として注目される石野平四郎さん。今回お持ちいただいた「Felis」は猫をモチーフにした作品。アメリカンコミックのフィギュアのようなポップなキャラクター性に加えて、独特の波打つのような造形、何の素材でできているのか分からない独特の質感がミックスされることで、石野さんにしか生み出せないメタリックでクールな立体作品に仕上がっています。
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STORY

倉本:石野さんの作品は繊細かつ複雑な造形ですよね。作品を作る時は最初に下書きがあり、そこから立体にしていくような感じで作っていくのですか?

石野:紙に下書きは描きますが、それは二次元のひとつのカッコいいシーンなので、作品の裏とか横とかは全部アドリブのようなものです。金属で形の芯を作って、そこに粘土を貼り付けて漆でコーティングしていきます。その上からアクリル絵の具や金粉を載せたり、削ったりして、粘土の質感からどんどん離していきます。今回持ってきた作品は猫ですが星座をモチーフにしていて、簡単に言うと“宇宙猫”です(笑)。僕は宇宙人や怪獣みたいな超常的な存在が好きなんです。自分より大きな存在を作りたいっていう気持ちがありますね。

倉本:「エイリアン」のクリーチャーデザイナーのH・R・ギーガーが好きなんですよね?

石野:大好きです。もともとは映画の特殊メイクや特殊造形をやりたいと思っていましたが、結局誰かに言われたものを作らなきゃいけないのなら、自分で作っちゃった方がいいなと。それで、地元の神戸芸術工科大学に入って造形を学びました。工芸のコースもあり、今使っている漆にも出会いました。

倉本:ヒラヒラした感じの造形が石野さんの特徴ですね。

石野:バロック的と言われることもありますが、僕は音楽が好きで、音楽のように形にならないものを手で作るのが好きなんです。音楽を聴いて気分が高揚すると、手が音に合わせた動きをして、こういう波打った形ができます。ちなみに今回持ってきた作品の赤い色を塗るときは雅楽を聴きながら作業をしていて、あとはカルミナブラーナの葬式の音楽も聴きました。日本・海外などは気にしていなくて、影響を受けたものを吸収しながら作品にアウトプットしています。

倉本:もっとフィギュアの世界観に近いのかなと思っていたのですが、改めて本物の作品を見ると、芸術作品の領域に入り込んでいることが分かりました。

石野:フィギュアと美術の中間という立ち位置の人ってあまりいないので、そういう人になりたいと思っています。僕は技巧を凝らした作品を見るのが好きで、細かいところまで作り込んで、見る人を飽きさせないことが大事ですね。結局のところ、自分が欲しいというものを作りたい。正直に言うと、今日持ってきたこの作品も、すごくいい感じにできたから、持ってきたくなかったんです(笑)。

倉本:(笑)。石野さんは大きい作品も多いですが、いつもはどんな制作環境で作業しているのですか?

石野:アトリエはおじいちゃんの倉庫です。芸術家を遊び人としか見ていない人なので、作品が売れずに持って帰ってくると舌打ちされます(笑)。すごく怖くて、ちゃんと作業してるかどうか見回りにくるし、きちっとしてないとめちゃめちゃ怒られます。 学校を卒業してからは社会人として、ようやくひとりの人間としても見てもらえるようになった気がしています。

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