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雨乞

にしざかひろみHiromi Nishizaka

作品概要

制作年
2019年
使用素材
水彩、インク、紙
サイズ
415mm(幅)×530mm(高さ)×22mm(奥行き)
販売価格¥(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

月刊美術・美術新人賞「デビュー2017」にて準グランプリの受賞経験もある画家・イラストレーターのにしざかひろみさんがこれやんに初登場です。ご自身のアトリエにある観葉植物がぐったりした様から生まれたこちらの作品。にしざかさんのイメージを具現化したユーモアあるモチーフをペンで細密に表現しています。日本人離れした独創的な世界観、そして圧倒的な画力を感じる力作です!
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STORY

倉本:細密な画風ですが、昔から細かいタッチがお好きでしたか?

にしざか:小学校の頃はイラストや漫画を描いていましたが、その頃から画のタッチはずっと変わらずに細かく描いていく感じでした。

倉本:本の挿絵やイラストなども手掛けていますが、ご自身で描く作品は自然がモチーフになっていることのほうが多いですね。

にしざか:イラストの仕事は人を描くことも多いですが、自分で描きたいものとなると、単純に自然を描くほうが面白いんです。日常のなかで光が綺麗だったとか、雪の白さにビックリしたとか、そういうドキっとした瞬間って嬉しいじゃないですか。そういう感覚が私にとっては愛おしくて、それを画に残したい気持ちがあります。

倉本:作品を描く手順はどんな感じですか?

にしざか:先に地色をベタっとのせてからペンで描き込んでいきます。特に習ってこうなったわけでなくて自然とこうなりました。人に言わせるとこういう描き方は珍しいみたいですね。

倉本:ファンタジーのような世界観で、モチーフがあるようでないようなイメージがあります。

にしざか:例えば、今回持ってきた作品の「雨乞」だと、自分のアトリエにある観葉植物(クッカバラ)を見たときに、水を遣り忘れてぐったりしてしまっていて、その時の葉っぱのカタチが“早く水をくれ”と言っている感じがして、それが水を掴む手のように見え、イメージのなかで水を掴むカエルの手とリンクして、このようなモチーフに画になりました。

倉本:にしざかさんが何かを見たときの感覚が、ストーリーになって表現されているのですね。

にしざか:自分でも“単純だな”って思います。例えば秋から冬にかけての風の感じを描きたくて、そのために動物を描くこともあります。あと、昼よりも夜を描くことが多いのは、そういう“はざま”の時間にはそこに潜むものが見えてくるというか、そういうザワザワした感じが好きなんです。