庭で、全然知らない猫同士が同じような柄をしていることに「ごえん」を感じて見つめ合っているところです。 同じ猫でもまったく関心を持たない野良猫もいるだろうし、“同じ柄じゃん！”と縁を感じる猫もいる。これで友だちになるのか、もしかして夫婦になるのか分からないけど、人間もそんなようなもんだなと思って。ほんのささいなことが縁になり、結婚する人もいれば、一緒に仕事をするようになる人もいる。そのささいなことを“これが縁だな”って感じとるか、そのまま通り過ぎてしまうかによって、その後が大きく変わってくるっていうのが面白いなと思います。
僕は最近、ゴッホの「ひまわり」をずっと描いているので、この作品もその延長線にあります。僕はストロークというシリーズで、具象的なものの上に抽象的なものをのせていくという手法をやっていて、このUVプリンターでキャンバスに刷った白い線も、そのひとつです。抽象と具象が混在するというのが、僕の作品のテーマです。