「ぴったり」は自分でよく言う言葉なのですが、表現するとなるとたくさんのパターンがあって選択肢が多く、どれにするのかと悩みました。「ぴったり」は言葉が停止しているようなイメージで、お題をもらった時がコロナ禍で、その時私は幸せなこと、和みが「食べもの」となっていたこともあり、モチーフを食べ物でいこうと思いました。「ぴったり」からぴったりと焼かれるホットサンド。カフェごはんのイメージがあっておしゃれですが、出来上がる過程を考えるとけっこう怖いなぁと思いました。
ぴったりと挟まれて焼いて焦げ目をつけられる、その行為そのものが地獄と重なり、地獄絵として表現しました。鬼にとっては軽食に「ぴったり」なホットサンドです。
地獄ですが、鬼にそこまでされるのかという気持ちもあって凄惨な絵ではなく、笑いがある絵、逃げれる空間のあるユーモアだったり、希望があるような絵にしました。何かしら微々たるものでも仕返しもしたいから、人がマスタードをぬっているところとかも見てもらいたいです。