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ユニコーンと少女

網中いづる

作品概要

制作年
2013年
使用素材
アクリル絵具、水彩紙
サイズ
395mm(幅)×300mm(高さ)‏/額サイズ
販売価格¥65,000(+税)

倉本美津留のこれやんコメント

「講談社出版文化賞」のさしえ賞や「ペーター賞」といった賞歴を持つ人気のイラストレーター網中いづるさん。この作品はパリ中世美術館「貴婦人と一角獣」展が東京で開催された際に制作した原画で、お気に入りの一枚を出品していただきました。網中さんが好きなユニコーンをモチーフにしたこの作品は、淡くて絵本的な味わい深いタッチと、網中さんらしいガーリーな世界観が見事にマッチしています。
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STORY

倉本:網中さんはもともと、ユナイテッドアローズ(以下UA)で働いていたんですよね。そこからどうやってイラストレーターとして独立していったのですか?

網中:UAにいた頃、最初はバックルームの同僚宛のメモとかに“明日はよろしくね”ってメッセージに簡単なカットイラストを描いたりするくらいでしたが、“絵、上手だね”って言われることがあって(笑)。当時は新店舗のオープンラッシュだったので、そのたびに社内で発生する販促物が多く、社内で依頼を受けてやるようになりました。ただ会社が発注していたプロのイラストレーターの方もいるのに、私が知識もなくやっているのはまずいなと思うようになって、会社が休みの日にセツ・モードセミナーという学校に通って、絵をもう一度描き始めました。

倉本:それからどうなっていったんですか?

網中:当時は自社のCMでイタリアのアーティストのアニメーションが使われていて、写真のカタログと同じようにイラストレーションを起用することがブームだったように思います。お客様にも評判が良く、ディスプレイ作品やポスターなどをいろいろやっていました。特に楽しかったのは機内誌の自社広告の仕事です。ライターがお洋服にまつわる短いお話を書いて、それに挿絵を描くという感じでしたが、シーズンごとに季節を感じるアイテムに絵を添えるのがとても好きでした。

倉本:なるほど、そういった挿絵感は網中さんのイラストからも感じますね。

網中:そのうちに挿絵や装画など書籍の仕事をやりたくなり、仕事をしながら学校に行き、コンペに作品を出したり、出版社に作品を売り込みもしました。小説を読んで自分がどう答えをだすかという、何だか読みながら自分が映画を撮っているような気持ちにもなってきて。描きたい場面や構図を決めていくようなやり方に段々と惹かれていきました。作品の匂いを伝えるのが自分のイラストレーションの役割というか、デザイナーや編集者とのチームのなかでやっていくのも自分には合っていると思います。

倉本:では、仕事で求められるものによっても、絵のタッチは変わってきましたか?

網中:ええ、だんだん上達して変化もしたし、モチーフなどは人が決めてくれる部分も大きかったですね。これをやりたいから描くというよりも、こういうのがいいと言うオーダーが先にあります。もちろん私が描くから私の絵ですけど、完成のイメージの着地点が依頼側とぶれないというのは、常に考えることではありますね。

倉本:そんななかで網中さんのタッチは繊細というよりも、けっこうイメージ的ですよね。

網中:ザックリしていて、おおらかと言われます(笑)。今、子どもに絵を教える教室をやっていているのですが、小さい子の描く絵にもすでに個性があるんですよね。この子はこの色をよく使う、とか。なので……ひょっとするとザックリなのは、私の素質なのかもしれません(笑)。

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