あーちすと
作品概要
- 制作年
- 2015年
- 使用素材
- ハンコ、紙
- サイズ
- A3サイズ
- 特筆事項
- スーパーハンコアート
これやんの作品コメント
STORY
倉本:安東君の作品は、ハンコという縛りのあるなかでいかに意外性を持たせるかという部分に、僕の考える“大喜利の感覚”があって、それが分かりやすく同居している。そもそもハンコで作品を作ろうと思ったのは何がきっかけだったの?
安東:僕は絵がそんなに上手いわけでもないし、倉本さんが言ったように何かをヒネリを加えて、面白い作品を作りたいと思っていました。そんな時にふと、“ハンコをいっぱい押した作品だったらどうだろう?”って思い付いたんです。ちょっとアホっぽいけど、極端にたくさんハンコが押されていたら、見た人が“おお~”ってなるんじゃないかなって。
倉本:ひとつの作品で何回くらい(ハンコ)押したことあるの?
安東:あんまり数えたことはないんですけど、一番大きな作品でおよそ10万回です。
倉本:どんだけ(ハンコ)おしてんねん! やっぱりアートは制作に時間をかけて、それを肉体的に乗り越えていく努力が大事。ハンコを使った表現力も技術力も素晴らしいし、何よりもオリジナルのハンコを作って制作するところが面白いね。
安東:そうすることで作品の二重性の意味を持たせられるんです。遠くでみるとまずビジュアルに目が行きますが、作品に寄った時はハンコの文字を読んで意味が分かるという。
倉本:これは有名人の顔でしょ?
安東:はい。安東和之,スーパーハンコアーティスト,東京五輪,現代アート,「あまちゃん」が好きな芸術家が集結した展示会があって、そのときにのん(能年令奈)さんをモチーフにして作った作品です。のんさんのことを調べていたら、脳みそが好きなことと、付け髭が好きでたくさん持っているということが分かったので、脳みそというハンコを作って自画像を作って、そこに付け髭を加えました。もしこの作品をのんさんに渡せるとしたら、どんなものだったら喜んでくれるかを考えて作りました。
倉本:そこまで考えて作った作品なら、これはぜひ、のんさん本人に買ってもらいたいね。