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こけしちゃん

成田真梨菜Marina Narita

作品概要

制作年
2021年
素材
円形キャンバス、アクリル、水性画面保護用ニス
サイズ
300mm(幅)×300mm(高さ)×19mm(奥行き)
特筆事項
作品の額装をしなくてもすぐに飾れるように、キャンバスの背面にヒートンと紐をつけています。
販売価格¥49,500(税込み)
販売応募期間:2025年7月18日〜8月18日まで

これやんの作品コメント

動物と人物を独創的な手法でカラフルに描く成田真梨菜さんがこれやんに初出品! こちらは成田さんの人気立体シリーズ「こけしガールズ」の顔を丸キャンバスに描いた作品です。女性の髪の毛をいろんな動物たちがひしめき合うことで構成されています。可愛らしい動物の造形とポップで色合いから、元気をもらえるような作品です。
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STORY

これやん:絵を描きはじめたのはいつ頃ですか?

成田:絵は幼い頃から描いていて、小学生の時にユニコーンを描いた絵で賞をいただいたりもしたのですが、周りから“変な絵”だと言われて、一時は描くのを止めました。そうしたら、お母さんが仙台で開催していたジミー大西さんの個展に連れていってくれて、動物や街がカラフルに描かれた大西さんの作品を見て、気分が明るくなりました。それで“こんなに自由でいいんだ”と感銘を受けて、私もまた絵を描くようになりました。

これやん:その後は美術の学校に進学したのですか?

成田:はい。家庭教師の先生が美術を好きな私を見て、勧めてくれた美術科のある高校に進学しました。でも、最初の頃は全然やる気が起きず、作品をほとんど描いていませんでした。美術の先生に“これじゃ単位を取れないよ。まず絵のなかで縦と横のつながりを作らないとダメだね”と言われ、2週間で80号サイズを2枚描きました。家の玄関にあった木彫りの熊と象をモチーフにした作品で、それを先生が公募点に出してくれて、ひとつは「河北美術展」で入選し、もうひとつは「塩竈市美術展」で賞をいただきました。

これやん:動物のフォルムのなかに動物を描くのは成田さんの個性ですが、この表現方法はいつ頃に生まれたのですか?

成田:高校生の頃ですね。私は人付き合いが苦手なので動物ばかりを描いていました。そのうちに人と動物の共存・共栄をテーマにするようになり、動物を人に見立てて描くようになりました。

これやん:その後、アーティストとして活動するようになった経緯は?

成田:大学にはあまり馴染めずに休学しました。家の近所に「中本誠司現代美術館」があり、ここには小学生の頃から通っていたのですが、休学中に館長さんに絵を見てもらったのをきっかけに、この美術館ではじめての個展を催させていただきました。それを機にアーティスト活動をするようになりました。ちょうど2013年の頃です。その後も一度絵が描けなくなったのですが、こけしに絵を描いたのをきっかけに描けるようになり、それからはあ人物も描くようになりました。

これやん:成田さんの作品は動物たちがひしめきあい、支え合っているイメージがあります。作品を通して伝えたいことは何ですか?

成田:支え合っているように描くことで“共存”をイメージしています。今日はこの取材に電車で来ましたが、そのとき車内にいた人たちは一見関係の無いように見えますが、同じ空間にいる意味でつながっています。動物と人間の世界も同じで、お互いが共存しあっているということを伝えたいです。あと、私は発達障害がありますが、アートの世界でも健常者と障害者の隔たりを感じることも多く、以前はあまり口に出して言えませんでした。でも、私は一般のアート展示に参加したり、その一方で福祉事業所でもいろんな活動をしています。私が渡り鳥のように両方を渡り歩いて、白と黒のものがもっとグラデーションになっていけばいいなと思っています。