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誓い

櫻井美佳

作品概要

制作年
2018年
使用素材
麻紙、岩絵の具、水干絵の具、パステル
サイズ
220mm(幅)×273mm(高さ)/イメージ
330mm(幅)×383mm(高さ)/額
販売価格¥45,000(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

日本画材を使って印象的な画を描く櫻井さん。こちらは彼女の友人の子供を描いたという作品。子供に親のことを守ってほしいという願いから、このような力強い色調が無意識に生まれたようです。こんな百合の花の色なんて、普通はありえへんけど、常識を逸脱し、さまざまな色彩を用いることで、鑑賞者の感情へ訴え掛けかけるような作品です。
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STORY

倉本:櫻井さんの画には日本画の固定観念がないというか、むしろルドンとかを想起しますね。日本画の画材を用いながらも、すごく不思議な感じがします。

櫻井:私もルドンやピエール・ボナールといった画家がすごく好きなので、正直自分の絵は日本画の枠に収まってはいないと思っています(笑)。むしろ、自分の表現のためのツールとして日本画材を使っているというのが強くて、油絵の具やアクリル絵の具、他の画材もいろいろと試しましたが、結局自分に肌なじみが良くて使いやすく、深みが出せるのが日本画材でした。

倉本:日本画材のどんなところに惹かれたのですか?

櫻井:近くで見たときと遠目で見たときの印象が違うこと、あとは粒子の感じが強いところですね。この画材を使って描くことの面白さというのは、手間はかかりますが何度も重ね塗りをしているので、例えばこの色が違うなと思ったときに、刷毛に水をつけてなぞると、表面の絵の具が取れて下の層の色が出てきたりとか、いつ塗ったか忘れたような深い色が出てきたりして、わりとミラクルが起こるんですよね(笑)。

倉本:こういった抽象的な画風になっていったのは、どういう経緯でしたか?

櫻井:もともとイラストや漫画の背景が好きだったので、単純に絵が上手くなりたくて美大に行き、描写力が身に付くというので日本画を専攻しました。油絵は雰囲気が優先されますけど、日本画は鳥を描くなら毛の1本も形を合わせろ、みたいなストイックさがあるというか。

倉本:なるほど、そこからまったく違う方向へと向かっていったんですね。

櫻井:そうですね。何かを意識して今の感じになったわけではなく、自分のやりやすい方向というか、のびのびと描いてきたらこんな感じになりました。私の制作は自分の記憶や感情がテーマになっているので、最終的な着地点をイメージしないで描きながら探していくという感じです。

倉本:実際にはどうやって描き進めていくのですか?

櫻井:絵にもよりますが、「Call me」なら、最初全面に肌色を下に敷いて、あとは赤ちゃんを入れることは決めていたので位置と構図を決めて。その周りに花を増殖させてきました。この方向じゃもう進めないと思ったら、上下を反転させたりしながら描いていきます。一度、モチーフを決めずにパネルと向き合うという完全抽象に取り組だことがあって、とても大変な制作でしたが、そのときに探し出す感覚の面白さを知ったんですよね。

倉本:それがアウトラインが見えにくいというか、抽象的な画風につながっているんやね。それにしてもすごくたくさんの色を使っているし……例えば「誓い」に描かれた百合の花だって、普通はこんな色をしていないですよね?

櫻井:確かに……今、言われてみてはじめてそう思いました(笑)。

倉本:(笑)。めちゃめちゃ感覚的に描いているんですね!

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