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延長コード1−2

大塚健

作品概要

制作年
2020年
素材
アクリル絵具、木製パネル、キャンバス
サイズ
333mm(幅)×333mm(高さ)×21mm(奥行き)
販売価格¥88,000(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

日常の生活のなかにある何気ない人工物をモチーフに独創的に描写する作家、大塚健さん。宮沢賢治の短編『十力の金剛石(虹の絵具皿)』をきっかけに、素朴であることの良さをイメージして描いた作品です。これまでの大塚さんは幾何学模様で生活感のある日用品のフォルムを表現していましたが、この作品では日用品をシンプルに描くという手法に挑戦しています。延長コードという何の変哲もない物体をヴィヴィッドな配色で描くことで、なぜか魅力的に感じるという不思議な作品です。
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STORY

倉本:大塚さんはペンで描かれているんですよね?

大塚:はい、日本画用の和紙にゲルインクのペンで描いています。学生の頃は日本画を専攻していて、岩絵の具などで描いていました。でも、卒業を機に自分をリセットしたい意味を込めて、これまでに使ってきた画材や表現などを取っ払った表現をしたいと思っていました。卒業後、働きながら画を描くようになると、作家として作品を描き続けることに、あまりリアリティを感じられなくなったんです。そんなときにペンだと手軽でいつでも描けるし、コツコツと作業を重ねることができるので、今の自分にはこっちのほうが適しているなと。そうやって普段から自分の日常にある画材や素材を使いながら、どこまで表現を高められるかと思ってやっています。

倉本:作品のモチーフは複雑に置かれたハンガーだったり、生活のなかにあるものが多いですね。そのアイディアはどうやって見つけたのですか?

大塚:どんなシルエットでも内側を積み重ねることで、見られるものになると思っていて、最初はフリーハンドで描いたモチーフのなかを埋め尽くすように描いていました。そのうちに現実と非現実の境目のように自由が効くフォルムを探していたら、部屋に乱雑に置いてあるものが作り出すシルエットにピンときて、それを題材にするようになりました。

倉本:乱雑に置いてあるものにはもともと興味があったんですか。

大塚:はい、以前からそういうものの写真を撮ったりしていて、写真をもとに描いています。こういったシルエットって、ある人の生活にとってはすごく意味のあるものであったりもするし、もしくはまったく無意味であったりもする……でもそれは日々の積み重ねからできているから、僕にはそれが自然物のように感じるんです。森のなかでは植物同士が入り組んで、複雑に絡み合っていますから、それが人の生活のなかでも成り立つんじゃないかって。

倉本:作品に描かれている模様や色は何を表現しているのですか?

大塚:微生物や植物ですね。描いている模様は日によっての感覚で描いていく感じです。

倉本:なるほど、自然物を人工物のなかに見いだして表現しているということですね。価値のないものを美しく見せるという、面白い感覚をお持ちですね。

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