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ツインテールだってラーメン食べたい

横田紗礼Sara Yokota

作品概要

制作年
2019年
使用素材
木製パネルに紙、アクリルガッシュ
サイズ
300mm(幅)×300mm(高さ)

これやんの作品コメント

ビビッドな色彩感覚に溢れた力強い画風で人物を描く気鋭の作家、横田紗礼さんがこれやんに初登場です。美人画から今のカラフルなスタイルへと転換する決定打となったのがこちらの作品。横田さんのトレードマークでもある瞳のなかに描き入れられたリングや今とは違って少し下がった目尻が、この作品の特徴と言えます。
SOLD OUT

STORY

倉本:画を描き始めたのはいつからですか?

横田:幼稚園入る前くらいからですね。小中高のクラブ活動も美術で大学も美大、そして今は作家をしているので、ずっと画を描き続けています。

倉本:どのようにして、今のような雰囲気の画を描くようになったのですか?

横田:いろんな変遷がありました。最初は少女漫画が好きで、そういう画を描く時期が長く、その後に大学ではもっと強くデフォルメした10歳くらい女の子をモチーフにカラフルな色彩で描いていました。大学2年生の頃にターニングポイントがあり、初めて銀座で展示に参加することになったのですが、その頃いろんな画風が描けるようになろうと思っていて、美人画っぽい感じのラフスケッチをポートフォリオに入れていました。それを見た展示のプロデューサーの方に“こんな感じで美人画を描いたら”と言われたのがきっかけで、そこから2年半くらい美人画を描く時期がありました。

倉本:それは大きな転換ですね。

横田:でも、美人画を描き続けるうちに“これは私の絵柄ではないぞ”と思うようになりました。美人画を描いていた頃は“儚さ”を表現していたのですが、それよりも私は強さとか、やりたいことを貫き通す芯の通った人物を描きたいんだってことが分かって。あらためて自分の画風を模索して、以前のカラフルでデフォルメしていた頃と美人画のテイストが混ざり合って、今の画風に至っています。

倉本:確かに、アニメっぽさのなかに美人画の要素も感じますね。

横田:まだ模索中ですが、瞳の描き方も色の強いリングを入れることで私らしさが表現できるようになったし、あとは下睫や眉毛が好きで、一本ずつ描いたりしているのは美人画の頃に培ったものです。最近は傷だらけの女の子を描くことが多いのですが、絆創膏や包帯は傷つけられたというわけでなく、一生懸命に生きている証しとして描いています。綺麗に作り込まれたものってちょっと嘘くさいし、それよりも人間臭いもののほうが私は好きです。自分のなかでも興味や対象がどんどん移り変わっていくので、その都度描きたくなる気分に正直に画を描いています。