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毛皮のマリー

キム・ソンヘ

作品概要

制作年
2014年
使用素材
ぬいぐるみ、造花、プラスチック、木、スワロフスキー、電球、ソケット、真鍮
サイズ
400mm(幅)×500mm(高さ)×400mm(奥行き)
重量
約4kg
販売価格¥200,000(+税)

倉本美津留のこれやんコメント

ぬいぐるみなどの使わなくなった素材を用いて、個性的なシャンデリアを作るキム・ソンヘさん。企業とのコラボレーションをはじめ、著名人からの制作オファーも多いキムさんに、アート展「寺山修司の言葉」で制作した作品をお持ちいただきました。戯曲「毛皮のマリー」をテーマにした、ちょっとおどろおどろしい雰囲気を持った、キムさんのなかでも異色とも呼べる作品です。
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STORY

倉本:キムさんはシャンデリア作家という珍しい肩書きですが、シャンデリアを作ろうとおもったきっかけは何でしたか?

キム:私はぬいぐるみが好きで家にたくさん持っていたのですが、その子たちが行き場を失い、ダンボールの隅っこにいるのを見て……かわいそうだなと。これを使ってシャンデリアにしたら、いつもみんながいる場所に飾ってもらえると思って始めました。その頃、内装の仕事を手伝っていて、石でシャンデリアを作る方がいて、自分でも作れることを知って、配線のノウハウなどを教えてもらいました。家に帰ってきたときにぬいぐるみのみんなが出迎えてくれて疲れていても元気が出たりしたら、人もぬいぐるみもハッピーじゃないですか。捨てられて要らなくなった物にも価値があることを、作品を通して伝えたいんです。

倉本:シャンデリアはオーダーで作ることもあるそうですね?

キム:はい、もちろん自分がアーティストとしていたい気持ちもありますが、人のために役に立っているときが一番嬉しいと思う自分もいます。

倉本:初期の作品と今では、作品のテイストはどう変化してきましたか?

キム:最初はぬいぐるみだけでいろんな素材をミックスしたいと思っていましたが、最近では作品を構成する要素を人に見立てていて。肌の色や国籍によっておもちゃも違うけど、それがひとつの作品になることで、バランスが取れるということを伝えていきたいと思ってます。世界を見るといろんなところで国同士が喧嘩をしていますが、ひとつになれたらいいのにという願いを込めています。以前はこうやって作品のコンセプトを言葉で表現することを知らずに、ただ感覚だけで作っていました。運良くラフォーレで個展が開催できることになったときに、学芸員の方に“なぜ作品を作るのか?”と聞かれても、全然その理由が見つからなかったんです。それで私なりに作品作りの同機を掘り下げていったら……私は在日韓国人なのですが、今言ったようなことがすべて、作品制作にリンクしていたことに気がつきました。

倉本:その人の思い出深い品をはじめ、いろんなものを組み合わせて作るシャンデリアの魅力は何だと思いますか?

キム:シャンデリア作りには“こうじゃなきゃいけない”ことが何もないというか、固定概念がないのが一番の強みだと思っています。ですからこういう作品を見て、好きなことをやればいいんだと思ってもっと楽に生きる人が増えたり、好きなことをあきらめない人が増えたらいいなと思っています。

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