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SOUND ONLY

金澤シュウ

作品概要

制作年
2019年
使用素材
磁器
サイズ
190mm(幅)×490mm(高さ)×150mm(奥行き)
販売価格¥300,000(税込み)
販売応募期間:2019年7月13日〜2019年8月13日まで

倉本美津留のこれやんコメント

大規模な陶芸コンペ「第11回国際陶磁器展美濃」にて入選の経験もある金澤さん。今回は「SICF20」でも展示していたキャラクター的な風合いの作品をお持ちいただきました。イラストだけでも成立する世界観を立体作品として、個性的に仕上げているのがとても面白いですね。話を聞くと、金澤さん自身の分身を作っているということ、そのキャラクターを通して世界と“コンタクト”するというコンセプトも興味深いです。
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STORY

倉本:金澤さんは以前に抽象的な陶芸作品を作っていたようですが、今回持ってきてもらったキャラクターの陶器になった経緯はどういったものでしたか?

金澤:最初に陶芸をはじめた頃はネコのようなものを作っていましたが、そのあとに入った学校は土の質感を重視する方針だったので、一時期は作品から顔がなくなりました。でも、学校を卒業してからは、やっぱり顔がここにあるはずなのにそれが付いていないのはなんだかなぁ……と思い、そこから今の原型となる形が見えてきました。

倉本:作品はイラストっぽい世界観がありますよね。

金澤:ボカロのイラストやアニメが好きで、もともと平面も好きだったんです。それもあって、周りからは“なんで陶芸なの?”って言われることもありましたが、僕は磁器や釉薬が生み出す綺麗な質感が好きなんです、見てて安心するというか。透明釉という何の変哲もない釉薬も使っていますし、ガラスっぽい水色の釉薬とかも好きですね。

倉本:このキャラクターの名前は?

金澤:コンタクターと言います。ガンダムでいうところのニュータイプのような、人間じゃないけど、人間のように意思疎通ができる生命体のようなものです。

倉本:“コンタクター”っていうことは、接触したい思いがあるのかな?

金澤:そうですね。僕自身、あまり外に適応できるタイプではないから、こういうことをやっている感じもあって。

倉本:なるほど、自分の分身を作っている感覚があるんや……見た目も金澤さんに似てるよね?

金澤:けっこう言われます(笑)。

倉本:作品はどんな風に作っていくのですか?

金澤:そのときに気にかかっていることや心情的なものをスケッチして着想します。。例えばこの子(SOUND ONLY)だと、いつもぼんやりした中で生きている感覚を持っていて、外からの影響をあまり受けずに引きこもってるような……自分と近い感じですね。閉ざされてはいるけど、それはそれで楽しいっていう。作品の造形は自然物というよりは機械染みたイメージがあって、歯車とか観覧車とか……ごちゃごちゃまぜていかないと気が済まないんです。作品作りは基本的に足していく作業ですね。

倉本:作品を持ってみると、けっこうずっしりとした重さがありますね。

金澤:そうですね。でも、陶芸は穴を空けないといけなくて、そのための必然性がないとしっくりこないんです。自分にとっては穴が空いていることがすごく重要で……もし、作品が僕の分身だとすると、僕がこの世界にスッと入っていけるという意味が穴にあるのかなと思います。

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