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Tiger & Dragon

さとうたけしTakeshi Sato

作品概要

制作年
2024年
素材
木製パネル、アクリル絵具
サイズ
250mm(幅)×420mm(高さ)※1枚のサイズです
特筆事項
作品は2枚セットで販売いたします。
販売価格¥198,000(税込み)

これやんの作品コメント

世界で活躍するペイントローラー・アーティストのさとうたけしさん。虎と龍をテーマにした2枚セットの作品です。こちらはペイントローラーのざらついた質感を生かした影の表現が印象的で、まるで浮き出ているかのように描かれた虎と龍から、強いインパクトを感じる作品です。
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STORY

これやん:さとうさんはペイントローラーを用いて絵を描いていますね。そのスタイルにたどりついた経緯を教えてください。

さとう:子供の頃から絵を描くのが好きで、学生の頃から美大に行きたいなと思ってはいましたが、親に美術の道に進みたいというプレゼンテーションがうまくできなくて。一度は就職をして仕事でアメリカのロサンゼルスに住んでいました。そこでたまたま壁にライブ・ペインティングをしているアーティストを見かけ、すごく心が動いたんです。しかも彼は創作の絵ではなくて企業広告を描いていて、これなら仕事にもなるしやってみたいなと思ったんです。

これやん:そこからローラーでのペインティングに?

さとう:いえ、そのときはエアブラシでした。日本に帰国してからは板金・塗装屋さんに間借りして塗装技術を学び、ヘルメットやバイクのタンクにカスタム塗装をしていました。それと同時に当時は飲食店の壁などに絵が描いてあって、そういう絵描き仕事もやっていました。でも、店舗壁画のブームが終わると描く仕事がなくなり、岐路に立たされたました。そのときに自分が絵描きの世界に引きこまれた“壁画制作”を思い出して、改装中のデパートの壁に完成イメージをライブ・ペインティングするというイベントをやって、それ自体を宣伝として見せるというやり方を考えました。これが当たってイベント中に大きなサイズの壁に絵を描いて完成させてほしいとリクエストがくるようになり、絵を描く早さが求められるようになりました。最初、ローラーはイベントで描いたものを最後に消すためのものでしたが、“これを使ったらもっと早く描けるな”と思ってはじめたのがきっかけでした。

これやん:絵を消すための道具で描き始めたわけですね。

さとう:はい。でも、最初は全然思ったとおりに描けなくて……それでいろいろと調べてみても、ローラーを使って絵を描く方法がまったく出てきませんでした。それならば、これを極めたら唯一無二になれると思い、この表現の追求をはじめました。その理由には公開壁画制作で感じていたことも関係して、描きあげては壊されるというのを繰り返すうちに、作品として残したい気持ちが強くなりました。

これやん:アート方面の活動はどのように広げていったのですか?

さとう:きっかけはYouTubeでした。2005年くらいに海外の友達に“ペイントローラーの制作動画をYouTubeに投稿したほうがいい”と言われて、当時は何も分からないままにやってみたらすごく再生回数が伸びて、そこから海外に呼ばれてライブ・ペインティングと作品販売をするようになりました。当時は大きめの作品をローラーでダイナミックに描いていましたが、アメリカやシンガポールではすごくウケたのにヨーロッパでは全然受け入れられなかった。そこからもっとモチーフやコンセプトを考えるようになり、小さいサイズで描き込んだりするようになりました。

これやん:紆余曲折があってペイントローラーの表現にたどりついたさとうさんですが、改めてその魅力について教えてください。

さとう:ペイントローラーってどこにでも売っていて、僕もそういった市販のローラーを使って描いています。身近な画材を使うことで共感をしてもらいやすいと思っています。それと自分は器用貧乏な嫌いがあると思っていて、制限があったほうがいいんです。今はローラーと14種類の色だけを使って表現しているのですが、そのやり方が自分に合っているなと思っています。