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鳴 大輔 Naki Daisuke

友成哲郎Tetsuro Tomonari

作品概要

制作年
2019年
使用素材
ポリマークレイ、布、レジン、アクリル絵の具、藁、木箱、卵の殻
サイズ
225mm(幅)×105mm(高さ)×145mm(奥行き)
販売価格¥33,000(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

「前橋アートコンペライブ2010」で銀賞を受賞した友成哲郎さん。ラジコンやヘリコプターに顔を描いた作品でも知られる友成さんですが、今回は新しい作品をお持ちいただきました。大人になっても幼児性があることを表現したというこの作品は、生まれたばかりのひよこがオッサンの顔をしていて、ファンタジー感があるのに顔だけはすごくリアル。ちょっと気色の悪さという違和感がある表現のなかに個性を感じる作品です。
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STORY

倉本:友成さんはラジコンで顔が車になっていたりして、僕の褒め言葉でもあるけど“何ちゅうアホな作品を作る作家さんなんだ”という印象があります。そもそもどういう経緯でアーティストになったのですか?

友成:最初から美術家になりたいと決めていたわけではなかったのですが、美術以外の科目が苦手なこともあり……完全な消去法で美大に行きました。大学では彫刻を勉強していましたが、目標が全然見つからなくて、でも、卒業が近くなった時にどうしようと思った時に、周りのみんなが卒業制作でオリジナリティを追求した作品を作っているのがすごく眩しくて“自分もこうなりたい”と思ったんです。そこから現代美術の展覧会を調べたりするうちに虜になり、自分もこんな風に、と思ったのがきっかけですね。

倉本:人がモチーフになった作品が多いですよね。例えば子供と親の顔が入れ替わっていたりもして、そういった理由は何でしたか?

友成:自分が一番影響を受けたものが“人”で、人の存在自体が好きなんです子供と親の顔が入れ替わっているというのは、ちょっとした自己投影みたいなものです。僕は鍵っ子で兄弟もいなかったのと、あんまり親と関わった記憶が無いんです。つまり大人との関わりが無かったせいか、成人を迎えてもすごく子どもっぽくて……それに対してのコンプレックスも強かったんです。幼稚な大人というか。

倉本:なるほど、幼稚な大人のキャラクターなんや。それを知ると友成さんが発表してきている作品のテーマ性が見えてきた気がします。ラジコンの作品も子供のおもちゃですよね。ちなみに素材は何を使っているのですか?

友成:シリコンとか、この作品はポリマーククレイという粘土を使っています。樹脂で出来た粘土ですね。

倉本:今回持ってきてもらったのはセミと人、ヒヨコと人と、あり得ないものを掛け合わせたような印象やね。

友成:僕のコンセプトが人間とそれ以外の物を組み合わせるというもので、動物のシリーズはこれ以外にもいくつかあります。

倉本:なかでもおじさんのモチーフが多いよね。

友成:おじさんを作るだけで、おもしろいって言ってくださる方が多いので。

倉本:そこにインパクトありますね。全体はファンタジーっぽいんだけど、顔だけみたらリアルやん。その気色悪さみたいなものも魅力であるというか。

友成:確かに人間と他のものを組み合わせるっていう自体で、気持ち悪さは絶対に出ちゃうんですよね。