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可変福獣骨

坪島悠貴

作品概要

制作年
2019年
使用素材
銀925、真鍮、ステンレスバネ、色箔、UV硬化樹脂
サイズ
33mm(幅)×31mm(高さ)×52mm(奥行き)/フグ形態
75mm(幅)×33mm(高さ)×55mm(奥行き)/鳳凰形態
エディション
1/15
特筆事項
2019年制作の「可変福良鳳凰」の外装形状を変更した作品です。構造を一部簡略化したことにより価格が異なります。フグから鳳凰に変形します。
販売価格¥250,000(+税)

倉本美津留のこれやんコメント

変形する ”可変金物”という独自の作風を持った坪島悠貴さん。今回お持ちいたいだいた「可変福獣骨」は、フグが鳳凰へと変形するふたつの形態を持った金物作品です。フグの状態だと優れた金属製の根付に見えるのに、それを動かして変形できるとは驚きです。ふたつの生き物が合体しているのがとても面白く、坪島さんにしか見えない生き物の共通項から、この作品は生み出されています。
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STORY

倉本:もともと工芸工業デザインで彫金をやっていたようですが、そこから”可変金物”を作るようになった経緯をお聞かせ下さい。

坪島:フィギュアの原型師になりたくて、武蔵野美大に工芸工業デザイン科に入学しました。でも、いろいろと学ぶうちに何か違うなと感じるようになり、金属工芸を頑張ろうと思うようになりました。出発点がフィギュアだったこともあり、生き物を作ったら思いのほかにうまくできて、大学院では金属の打ち出しで、生き物の形を作るようになりました。その後、付き合いのあるギャラリーから“根付展”(根付=留め具)に出さないかと誘われたのが“可変金物”を作るようになったきっかけです。

倉本:可変できるようにした理由は?

坪島:それまでの形だと、壊れやすい部分があったんです。それでどうしようかと思った時に、壊れやすい部分を全部収納できるようにしたらいいじゃないかって。それで、閉じた状態で根付にすればいいな、と。その作品の評価が良かったこともあり、そこから“変形”をテーマに制作をする流れになりました。

倉本:壊れやすいから収納するという発想なんですね(笑)。可変金物を作り始めた最初は、どんな造形を作りましたか?

坪島:自分にとって可変金物の先駆けになったのは鶏の形をしたもので、銅を”打ち出し”という技法で叩いて、組み立てて、雌鳥を形作りました。直接変形を売りにしたものではありませんが、お腹の中に卵型の物が入るようにして、その卵も開く様にしています。小さい頃から「トランスフォーマー」などで遊んでいたので、変形物は小さい頃から自然に身についてました。

倉本:なるほど! もともと自分の中にあったものなのですね。作る順序はどのような感じですか?

坪島:最近は変形することを前提にモチーフを決めることもありますが、始めの頃はフォルムから入っていました。例えば、金魚の横の部分が鳥の羽根に見えたら、その部分は鳥の羽に変形することにして、それから位置的に魚の頭が鳥の頭になり、そうなると鳥がうずくまった状態というふうに……自然と形が決まってきます。そこから別の部分を場所を計算して作ります。

倉本:かなり緻密ですが、最初に設計図はありますか?

坪島:はい、最初の頃は骨組みだけに3Dキャドを使い、外装は叩いて作っていましたが、最近は3Dキャドでも有機的な形が作れるようになったので、出力もほぼ3Dプリンターでやっています。最初に変形前の物を3Dで作り、それを分割して変形後の形に場所だけ移動させながら構造を考えていきます。

倉本:イメージを正確に具現化するという信念を持っているのですね。作品がちゃんと自立するのも印象的です。

坪島:飾った時に“作品が立つ”というところにこだわっています。今回販売させていただく「可変福獣骨」は作品内にあるリンク機構ですべてを制御し、羽を内部とリンクさせ、気持ち良い形で変形できるように3Dキャドでシュミレーションして作っています。

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