相手に対して程よい挨拶や親しみを示すことばを、猫に託して描きました。私が飼っている猫です。描いていた頃はまだ寒く、早く暖かくなるように“よろしく”という思いも込めて、春に芽吹く柳と合わせて描きました。
最初は墨で猫の身体を描きましたが、印象が軽くなったので、猫のずっしり感を出すために岩絵具で彩色し、あとから雲母と胡粉をまぜて、まわりを柔らかく表現しました。猫の背中からお尻にかけてのぽってりとしたラインが愛らしいので、そのあたりを見てほしいです。