ARTIST SCHEDULE展示情報
SPECIAL特集
EVENTいんすぴ
CONTACTお問い合わせ

インカ・ムーン

稲田敦Atsushi Inada

作品概要

制作年
2021年
素材
布、アクリル絵具、ビーズ、ワイヤー、他
サイズ
250m(幅)×400mm(高さ)×100mm(奥行き)
特筆事項
段ボール製の専用箱が付属します
販売価格¥110,000(税込み)

これやんの作品コメント

エネルギッシュで個性的な人形を作るアーティスト、稲田敦さん。この作品は稲田さんが好きな“三日月”をモチーフにしています。まず顔の部分を作ってからイメージで装飾をしていくという作り方をしています。針金やレースもふんだんに使われていて、少しアヴァンギャルドな雰囲気を持っています。
購入フォーム

STORY

倉本:アーティストを目指したきっかけは何ですか?

稲田:小さい頃から絵を描くのが好きで、イラストなんかをよく描いていました。勉強は嫌いだったから、教科書は落書きだらけでしたね(笑)。その後、自衛隊にいた20歳の頃にたまたま連れて行ってもらった居酒屋のママさんがとても絵が好きな方で、その方の紹介で絵の教室に通うようになりました。その先生がとても魅力的な方で、僕も絵描きになりたいと思うようになりました。自衛隊を辞めたあとは、絵の先生と何度かヨーロッパに長期滞在しました。イタリアやフランスで美術館や教会を見て回り、刺激を受けました。帰ってきてからは絵を描いては、個展をするということを続けていました。

倉本:もともとは絵を描いていたんですね。では、人形を作るようになった経緯は?

稲田:母親が着物の仕立て屋をしていて、母の仕事姿を子供の頃から見ていました。そのDNAのせいか、僕も針と糸でちくちくやるのが好きだったんです。最初はずっと平面の刺繍を作っていました。でも、刺繍の勉強はしたことがなく、型がないというか、全部オリジナルです。犬や猫、植物をモチーフにしていました。刺繍で作品をたくさん作っていたのですが、どうもマンネリ化してしまって……もともと人形にも興味があったので、綿を入れて立体にするようになりました。

倉本:個性の塊のような作品ですが、人形で稲田さんが表現したいものは?

稲田:形に残したいという思いがあります。作品を作って、誕生させるというのがおもしろいですね。飼っている猫や犬からインスピレーションをもらったり、あとは女の人へのファンタジーもあります。

倉本:素材はどのように選んでいますか?

稲田:ビーズや子供が遊ぶようなもの、あとはアクリル絵具で作っています。

倉本:絵と人形の表現の違いは何でしょうか?

稲田:絵は見る人の気持ちが入っていくような感じで、人形は中から発していくような感じです。“とにかく作っちゃえ!”って勢いで、僕は人形を作っています。