Imaginary friend – blue & pink –
作品概要
- 制作年
- 2024年
- 素材
- ガラス、スワロフスキー、アクリル、発泡ウレタン
- サイズ
- 90mm(幅)×75mm(高さ)×75mm(奥行き)/ブルー
80mm(幅)×75mm(高さ)×75mm(奥行き)/ピンク - 備考
- 1点ずつの販売となります。購入希望の際は色(ブルー or ピンク)をお知らせください。2点同時の購入の場合、価格は¥132,000になります
これやんの作品コメント
STORY
これやん:広垣さんの作品は一見、どんな素材で作っているの分からない不思議さがあります。ガラスの専門学校を卒業されていますが、ガラスを好きになったのはどんな経緯でしたか?
広垣:物心ついたときに、海の浜辺に落ちているシーガラスに見て感動したのがきっかけですね。最初はただの石ころだと思って拾ってきたものが、水に触った瞬間に透明になって“なんだこれは!”って衝撃を受けました。それからガラスと言う素材に惹かれて、その頃から将来はガラス作家になろうと思っていました。最初は吹きガラスの作家になるつもりでしたが、学校に入って学んでいくうちに、どんどん違う方向にいきました。
これやん:今回出品してもらったのは、広垣さんの代表的なシリーズですね。
広垣:このシリーズはイマジナリー・フレンドって言って、ガラスの棒を刺した作品の始まりになったものです。私は3歳~6歳くらいまでイマジナリー・フレンドがいた記憶があります。人に相談したときに納得できる答えが返ってこないときはその子に話して、自分の中で納得するみたいことをしていました。私は他の人にも見えていると思っていましたが、大人になってから多分、いなかったんだろうなと思います。その子が最後にいなくなった時の事だけは、しっかりと覚えていて。雨の日に雷が鳴っていて、その子はそれがすごく怖くて、水たまりの中に消えてしまった……というのが最後の記憶でした。
これやん:広垣さんの作品には、その水たまりを覗き込んだ作品もありますね。
広垣:作品を作ろうと思ったときに、やっぱりその子を作りたいと思いました。それでガラスと出会って、ガラスは輪郭が曖昧だから、その子をガラスで表現したらいい感じにできるんじゃないかって。存在もぼやけているし、輪郭もぼやけていて、私の記憶自体も曖昧じゃないですか? それもまたぼやけているなと。ガラスにも吹きガラスや型に流し込むなどいろんな技法がありますが、それだと表現できなくて。今の細いガラスの棒を刺す方法になりました。