いんすぴ展では言葉から意味を抽出して変化球でやってきたのですが、今回は直球でやりたいなと思いました。それは食べる「おむすび」をビジュアル化したかったからです。「おむすび」は神事にも使われるし、命を結ぶといった意味だったり、食物連鎖もイメージします。当然「おむすび」といえば、そのなかの具も想像します。
具は鮭を考えました。鮭といえば、自然の鮭の姿を知らず、スーパーの切り身の鮭しか知らない子供がいることを思い出しました。そこから、野生の「おむすび」を表現しようと思いました。具は鮭ですから、鮭といえば熊です。野生の熊。
野生の「おむすび」はこういうもので、これが自然に入るぞといったことです。人が自然に入り、野生の「おむすび」を食べにいったら、逆に「おむすび」に食べられる危険性があります。