この言葉は知ってはいましたが、改めて調べるととても古い言葉で、日本武尊（ヤマトタケル）が青々としてすごく良い場所を表す言葉として「まほろば」を使い、句を詠んだことを知りました。
私にとって「まほろば」と言う言葉は、桃源郷のような空想の場所だと思っていたので、本当に存在した場所であったことに驚きました。そこから絶滅危惧種のトキをイメージしました。かつてはトキも、キジと同じ里山に生息していたのに、いつからか数が把握されるくらいになり、気づいたときには野生のトキは絶滅してしまいました。いまや幻の鳥となっています。将来はトキも空想の鳥になってしまうかもしれません。
この作品はトキをモチーフにして、「まほろば」の地を切り取ったイメージです。くちばしは銅でできていて、赤い色は緋銅という着色方法でできた錆の色です。