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蝶の舞う音

根本寛子

作品概要

制作年
2015年
使用素材
木製パネル・白亜地・油彩
サイズ
410mm(幅)×330mm(高さ)
販売価格¥74,800(税込み)
販売応募期間:2021年3月30日〜4月30日まで

倉本美津留のこれやんコメント

シェル美術賞展の賞歴を持つアーティスト、根本寛子さんがこれやんに初登場です! こちらは根本さんが好きだったという、幼少期の人形遊びとつながりをもったSTORYシリーズの作品。寒い冬のなかをシロクマが春を見つけようとして、ガラスの花のなかから春の音が聞こえるというエピソードを表現。柔らかい色彩感、焦点の描き方などが独特で、どこかに不思議さがただよう魅力を持った作品です。
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STORY

倉本:作品は人形をモチーフにしていますが、そうなった経緯はどういったものでしたか?

根本:私はストーリーシリーズとコンビネーションシリーズという2つの種類の作品を作っていて、人形がモチーフなのはストーリーシリーズですが、幼い頃の私は人形遊びが大好きで、部屋の引き出しから溢れるくらい人形が入っていました。どの子(人形)を見ても、自然と会話が始まっていて……幼いころはそれが普通というか現実になってしまっていたのですが、今はそれを絵画という枠を通して顕在化させています。

倉本:幼い頃から絵を描くのは好きでしたか?

根本:いえ、嫌いでした(笑)。もともとはスポーツが好きで、高校生になるまでは美術の授業を保健室でサボってしまうくらいでした。私は姉がいて、彼女は幼稚園の頃からピアノを習っていました。彼女はずっとひとつのことを続け、それが彼女の核となっていたことに憧れを感じていました。その頃私は高校生で、美術の授業でポスターを描く時間があり、自分の好きな歌手と南国の風景を組み合わせて描いたら、はじめて描くことが楽しくて夢中になってしまって。そのことを幼なじみに話したら“私が通っている美術の予備校にきてみたら? 面白い人がたくさんいるよ”と誘われ、通うようになってから描くことにすっかりハマってしまいました。

倉本:嫌いだった絵を好きになって芸術家を目指すとは、珍しいエピソードですね。そこから自分らしい表現をどうやって見つけたのですか?

根本:今思えば、嫌いだったというよりも苦手なだけで、好きになる要素はいっぱいありました。予備校の頃から時間を掛けて自分が満足する画を描きたいと思っていたので、大学に入ってから自分の好きなものを描き始めたのですが、その頃は抽象画を描いていました。大学院に行くようになってからは、自分にとってリアルに感じる世界を描写して伝えたいと思うようになって、それまでの抽象画から真逆の方向に行くため、今度は描写力を学びました。

倉本:写実的でありながらも、ストーリーシリーズの作品は非現実的な世界を表わしていますよね。

根本:幼い頃から直感で感じる異世界のこと、夢で見たりした不可思議なものに興味がありました。ここではない裏側の世界って、ふだんは見えないけど必ず存在すると思っています。

倉本:それが幼い頃、人形が好きだった頃の記憶につながっているんですね。

根本:そうなのかもしれません。私にとって画の魅力は、見えそうで見えないからこそ想像力が膨らむこと。私は人形を見てそこからストーリーを考えることが好きですが、私のストーリーが必ずしも伝わらなくてよくて、作品に描かれているものから想像を膨らませてもらえたら嬉しいですね。

作品一覧