「おちゃめ」って相手との関係によって変わるというか、信頼関係があれば「おちゃめ」と捉えられるけど、そうでないと「おちゃめ」とは思われなかったりもして。ちょっと残酷な言葉だと感じたので、そのイメージを作品で表そうと思いました。
花瓶に巻き付けた鎖は何かと何かを“分ける”もので、それで「おちゃめ」として受け入れられるかどうかを表わしました。ウサギは私の作品のシンボルでもあるので、噴水の上にのせてみました。
これまで言葉から作品を作ったことがなかったので、いったん自分の作風から離れて作りたいものを作ってみました。鎖に縛られることでちょっとムチムチした感じになった花瓶の造形が気に入っています。私は「おちゃめ」を残酷だと思いましたが、見ていただく方にはそれを感じてもらう必要はなくて、この造形を楽しんでもらえたら嬉しいです。