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ギョーザ

ひらのまりMari Hirano

作品概要

制作年
2018年
使用素材
ガラス、塩化ビニル、樹脂
サイズ
238mm(幅)×40mm(高さ)×89mm(奥行き)
販売価格¥165,000(税込み)

これやんの作品コメント

ステンドグラスを用いた食品サンプルをテーマに非日常感を表現するガラス・アーティストのひらのさん。この作品ではステンドグラスの破片を具材に見立てることで、鑑賞者に違和感をもたらしながらも、ステンドグラスの色としての綺麗さを感じさせてくれます。
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STORY

倉本:作家を目指された経緯からお話を聞かせてください。

ひらの:もともと服飾関係のお仕事をしながら、ステンドグラスの作品作りを趣味で始めました。やってみると洋服とステンドグラスは作る行程が似ていることに気がつきました。服は生地やパターンがあるように、ステンドグラスは板のガラスを選ぶことから始まります。それを組み立てていくのは、生地を立体にする洋服と同じであることと、ガラスという素材の魅力に惹かれました。

倉本:ステンドグラスの作家さんというのも珍しいと思います。

ひらの:海外のステンドグラスの歴史をみても、アールヌーボーの時代に栄えたステンドグラスですが、それを立体物にしたのはジュエリーのティファニーだったりもします。ルイス・カムフォート・ティファニーが初めてステンドグラスを日常で使えるランプにして、それを学んだ小川三知さんが日本のステンドグラスを広めていって……なので日本に根付いている伝統的な工芸とは全く違うものですよね。むしろ、料理に例えるとフレンチを和食の素材で表現するというように、日本人の感性をどうやって落とし込んでいくのかという部分になると思っています。

倉本:それでひらのさんがフォーカスしたのが食べ物だったんですね。

ひらの:やっぱりもっとも身近な対象物を考えたら、食べ物だったんですよね。私自身、食べることが好きですし(笑)。

倉本:ひらのさんにとって、ガラスの魅力は何でしたか?

ひらの:光を通す素材であることと、色の付いたガラスに光が通ったときの影の美しさですね。スポンジケーキの作品を例にあげると、スポンジの色をそのまま色のついたステンドグラスで表現することもできますが、あえて透明な色を使うことで、本来透けないものが透けているということや、柔らかいものが固いということに、違和感を感じてもらえるきっかけがあると思っています。