「おかえり」って、日本語独特の優しさにあふれた、暖かみのある言葉だと思うんですよね。家のような場所を想定しがちですけど、シチュエーションを考えずに、その言葉の持つ暖かい印象や、語感みたいなものをもとに描いてみました。
淋しいものがやっとたどり着いて、「おかえり」って迎え入れられる、言葉に暖かみを感じてホッとするというイメージ。だから、状況は決めずにいろんな要素を入れてみました。森の中だったり、家が登場していたり、一本道があったり、迎え入れる人がいたり、迷っているものとして今回は動物がいたり、いろんなシチュエーションの中で「おかえり」って言葉がイメージできるようなものが、散りばめられています。女の子が持っているランプの中には、灯りではなくて「おかえり」の象徴の家の形が入っていたり。
言葉の語感とともに、この絵からなんとなく暖かみを感じてもらえるといいなと思っています。