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金色

亀下渚

作品概要

制作年
2022年
素材
布、シルク
サイズ
333mm(幅)×333mm(高さ)
販売価格¥154,000(税込み)

倉本美津留のこれやんコメント

染色絵画という独自のスタイルで自然と人間の共存をテーマにした作品を描くアーティスト、亀下渚さんがこれやん初登場です! お持ちいただいたのは亀下さんの代表的なモチーフ、オオカミを描いた作品です。人間と共存できなかった動物の象徴でもあるオオカミを、染料を用いて繊細に表現しています。毛の緻密な描写に注目したい作品です。
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STORY

倉本:亀下さんは染色絵画というスタイルで狼を描くという表現をされていますが、もともとテキスタイル科を専攻されていたそうですね。

亀下:女子美付属高校から短大に上がったとき、最初は情報・デザイン系に進むつもりでしたが、そのときの授業で工房で染色体験する機会があり、“これはここでしかできない!”と思い、テキスタイルの染色を学ぶことにしました。卒業後に新たに試験を受けて染色の専攻科に入って、自分ならではの技法の勉強をしました。

倉本:亀下さんの独自の技法について教えてください。

亀下:沖縄の紅型染めの染色を応用しています。紅型染めは鮮やかな色合いと、絹だけはなく綿も染められる幅広さが好きです。まず絵を描くための染色から作ります。紅型染めは大豆のタンパク質と顔料を合わせると、布に定着するという性質を利用しますが、その濃度を調整して筆につけて描けるくらいの液体に変えてから、面相筆や染色用の大きな筆で描いています。

倉本:染料で描くのですね。

亀下:私の技法は絵画と染色の中間といったところでしょうか。違いは絵画だと塗り重ねることができますが、染色は失敗するとやり直せません。色が乾かないうちに筆を乗せるとじわーっと滲んで、全然違うものになってしまいます。だから、染めて熱処理をして、色をとめてから、次の工程に進む必要があります。

倉本:代表的なモチーフがオオカミですが、その理由はどういったものですか。

亀下: 小さい頃から動物が大好きで、環境問題にも興味がありました。人間と動物が共に暮らすことのむずかしさは、子供の頃から自分にとって大きなテーマでした。でも、それを言葉で説明すると、反発されたり誤解されたりもして、中学生の頃から何となくそういうことを“あまり強く言ってはいけないんだ”と分かっていました。そのニュアンスの難しいものをどう伝えたらみんなに届くのかを考えて、絵しかないと思いました。図書館にこもっていた時期があり、そのときに洋書でホッキョクオオカミの写真集を見つけました。真っ白な狼は私の先入観をひっくり返す美しさで、その瞬間に“これだ!”と思いました。共存が難しいオオカミこそ、自分の表現したいものだとわかったんです。

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