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万年の丘 -カメ-

金丸悠児

作品概要

制作年
2020年
使用素材
パネル、ミクストメディア
サイズ
273mm(幅)×220mm(高さ) ※F3号
販売価格¥220,000(+税)
販売応募期間:2020年9月12日〜10月12日まで

倉本美津留のこれやんコメント

個性的なテクスチャーで動物を表現するアーティストであり、芸術家集団C-DEPOTの代表でもある金丸悠児さん。こちらは金丸さんの代表的なモチーフでもある“亀”をテーマにした作品。“亀のように時間を司る動物に神秘性を感じる”という金丸さんが、亀を大地や地球をある種の生命体として見立てて描いた一品。個性的なテクスチャーを用いることで、最新作なのにまるで一千年前の壁画を想起させる、そんな不思議な感覚に襲われます。
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STORY

倉本:金丸さんは独特の視点で動物を描いていますが、動物を描くようになった理由は何でしたか?

金丸:学生時代は写実的でリアルな画が好きで描いていましたが、思ったように描けない苦しさがあり、その息抜きにと難しく考えずに動物の画を描いたら楽しかったのがきっかけでした。上野動物園で動物や魚をずっと描く時期があって、それが僕にとっては心地良さを感じる時間でした。なぜ動物を描くのかを改めて考えると、自分の思いを投影する対象が植物だと距離を感じるし、かといって人物は生々しさがある。その点でも動物は、画との距離感が自分にとってはちょうど良いんです。

倉本:それで写実的な表現から離れていったのですね。今の抽象的な画風へと至った道筋はどういったものでしたか?

金丸:抽象的な絵画は昔から好きで、影響を受けたパウル・クレーとかエゴン・シーレのように具体的なものを描きながらも、抽象化させているニュアンスが好きでした。

倉本:ああ、なるほど。エゴン・シーレがもし動物を描いたと想像したら、その延長線上に金丸さんの画風がある気がします。しかもその影響が昇華されているので、今の話を聞いてより金丸さんの作品が魅力的に見えます。画の独特の質感に関してはどうですか?

金丸:僕の師匠にあたる大藪雅孝先生のマチエール(絵肌)のように、重ねて盛り上げていくような画風に魅力を感じていたのも大きく、そういったテクスチャーを重視しながら、動物をどう表現するかということをやりはじめて、今に至っています。

倉本:少し退化したようなボケ味があるテクスチャーも特徴ですね。壁画のようなテイストも感じます。

金丸:確かに壁画の朽ちた感じはあるかもしれないです。少し時間が経過したような古びた表現が好きですし、もともと画家を目指すようになったきっかけが、山口華楊のような渋い日本画のテイストの画だったので、土っぽかったりマットな質感の画は昔から好きでした。普段画材として使っているクラックパウダーも原材料は泥の一種だったりして、やっぱりそういうものが自分の肌にも合いますね。

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