「すごい」という言葉でまず考えたのは、自分が畏敬の念を抱くものは何かということでした。最近は通勤電車に乗ることが多く、自然と触れ合う機会も減り、なんというか消失感を感じてしまいました。それでとにかく土を踏みたくなり連休に河口湖に行き、そこで土を踏んだときにストレスが解放されたと、明確に認識できました。本当にストレスがたまっていたのですが、自然に触れ合った瞬間に解放された。これは「すごい」ことです。そこからイメージを膨らませて、一番リラックスできる場所はどこだろう……トイレという個室じゃないか、と。ストレス解放の着地点としてトイレマットをモチーフに、土や大地を表現しました。材質にもこだわり、メリノウールやアンゴラなどすべて天然素材で、色々な国から取り寄せて作成しました。