Music in my brain
作品概要
- 制作年
- 2019年
- 使用素材
- イラストボード、アクリルガッシュ
- サイズ
- 300mm(幅)×300mm(高さ)×40mm(奥行き)
これやんの作品コメント
STORY
倉本:個性的な画ですが、作品を描くアプローチはどんな風にして決めているのですか?
瀬崎:女性のモチーフをメインで描いています。山口小夜子さんの顔が好きで、ああいう日本的な顔が描きたいと思っているのですが……
倉本:だからといって、ストレートに女性を描くという感じとも違いますね?
瀬崎:そうですね。コンセプトとしては“ひねりを加える”ことです。というのも普段付き合っている友達に画が好きな人が少なくて、そういう友達にも面白いと思ってもらえるようにキャッチーさを意識しています。それもあってモチーフも見慣れているものを組み合わせて描くようにしています。
倉本:なるほど、みんなが知っているものを違ったものとして見せるという。ちなみに昔はどんな画を描いていたのですか?
瀬崎:イラストレーターになろうと思う前から、ずっと趣味で画は描いていました。その頃から顔を描くのが好きでしたが、既存のキャラクターの模写ではなくて、似顔絵を描いたりしていました。美大を出ることができなかったので、デッサンの教室やクロッキーを習ったりして基礎を勉強しました。それで、実際にイラストレーターとしてやっていくのなら、とにかく個性が大事だと目上の方から言われて。それで自分のやりたいこと、好きな要素を全部入れ込んでいった結果、こうなりました。
倉本:タッチや色遣いも独特です。
瀬崎:海外の絵本が好きだったので、子供の頃からポップな色遣いが好きでした。ちょっとレトロな感じは横尾忠則さんとか、佐伯敏夫さんなどの時代感からの影響が大きいですね。あとはアンディ・ウォーホールや浮世絵も好きで、根本的に大衆芸術からの影響が強いです。生きているうちに評価される芸術家って、その人が生きた時代性を掴まえて表現していて、私もそういう流れを汲んで活動したいと思っています。