テーマである「とこしえ」と言う言葉が“とこし”と“へ”で分割できるというところから、“へ”は何かに向かうというイメージを持ちました。永遠だとしても、ずっとそのまま存在が続く状態ではなく、動的で循環するイメージを思い浮かべました。循環という言葉のイメージから、天と地をいったりきたりするような絵を描きました。山を描いたのも、地上では天に１番近く、天と地をつなぐ柱みたいなものだと思うからです。作品を作るプロセスも、デジタルとアナログをいったりきたりさせました。具体的には絵を描いてスキャンして、デジタルで線を入れて、それをさらにプリントアウトして絵を描き加えて、またスキャンして……という流れで制作しました。