お題が「とこしえ」と聞いて難しいなと思いました。それは、その言葉が抽象的でどうとでもとれるからです。これを成立させることが難しいなと。
イデアという“永遠の実在”がもともと自分の抽象的な作品のテーマだったことから、無意識な作業とイデアと結びつけるという考え方で、今回の作品ではその役割を「水」が担っています。水を垂らすといったことで意識的な作業を打ち消し、無意識の存在を示しています。
見てもらいたいところは色彩です。色彩にこだわりがあり、独自のルールである色彩の相対性により、色彩による調和を表現しています。